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  3. 修行の日々

それから私はアルバイトをしながらも、自分にどんなことが向いているのかを考えるようになりました。
私の周りにはいろいろな職業の人たちがいましたので、そういう人たちに相談もしましたし、
いろいろと自分の興味のあることを探すこともしていたのですが、なかなかこれだ!というものに
巡り合うことはできません。

安定だけどOLは…

ただ、ひとつだけ思うことがあり、それは単なる普通のOLだけは嫌だということです。
毎日同じ時間に会社に行き、そこで上の人たちに言われるままに仕事をして、定時に帰るという生活が
想像することができなかったのです。ひょっとしたらそういう暮らしは楽かもしれません。
自分で責任を負うこともなければ、収入の面で心配する必要もないでしょう。
しかし、それだけでは物足りなく感じてしまうのではないかという気持ちがしてなりませんでした。

私が当時夜働いていた飲食店に遊びに来ていた女性のお客さんの中に、自分で会社を立ち上げた人がいました。
その人は美容関係の仕事にも携わっていました。いつも身なりもキレイにしていましたし、
何となくカリスマ性もあったので、私は彼女といろいろとプライベートでも話をするようになりました。
彼女だったら、ひょっとしたら自分の悩みを聞いてくれるかもしれないと思い、アドバイスを求めたのです。

お客さんからのアドバイス

そうしたら、彼女は何か資格を取ってみたらどうかとすすめてくれたのです。
まだ私は20代でしたので、いくらでもチャンスはあるし、場合によっては自分が
何かお手伝いしてあげることもできるかもしれないと言ってくれました。
そして、ちょうどその頃少しずつ話題になり始めていた、ネイリストに興味を持つようになったのです。
しかし、ネイリストになるためには、技能検定試験を受けなくてはなりません。
そこで、私はそのための勉強を始めたのです。

(参考記事)
ネイリスト

私の相談を聞いてくれた人が、主催の講座に通い、技術を学びました。
すると、それが思った以上に面白くて、たちまち私はのめり込んでしまいました。昔から何かひとつのことに
夢中になると、他のことが見えなくなる性格だったので、ネイル関係の勉強にも没頭することができました。
アルバイトの時以外は、ほとんどネイリストになるための勉強の日々が続きました。
まさに当時の私は修行の日々だったと言っても良いでしょう。