親には吹奏楽部を辞めたことは言っていなかったので、学校が終わると、親友と落ち合い、
夜遅くまでライブハウスに通うようになりました。
私も親友と同じようにバンドのメンバーのことが好きになり、追っかけのようなことを始めました。
すぐに彼らとも仲良くなり、ライブの後の飲み会に参加したり、休みの日にみんなで一緒にどこかに
遊びに行ったりすることもありました。
アルバイトで稼いでライブハウスへ
その頃から、うちの両親も私が吹奏楽部を辞めたことには薄々気づいているようでした。
私はお小遣いがもっと欲しかったので、アルバイトがしたいからと言って、夜遊びを続けていたのです。
実際にその頃からアルバイトをするようにもなりました。ファミリーレストランでの夕方のアルバイトです。
それなりの時給をもらえるようになったので、お金はすべて夜遊びにつぎ込んだと言っても良いかもしれません。
高校には進学し、学校には通っていましたが、それほど真面目な生徒ではありませんでした。
学校ではできるだけ目立たないようにして、普通に勉強はしていました。
とりあえず高校を出ておかないと、将来困ると思ったので、赤点を取らないように適度に勉強をしていました。
比較的自由な校風だったので、部活に入らなくても良かったのが幸いでした。
学校ではほとんど友だちはいませんでした。私にはすでにバンド仲間という大切な仲間たちがいました。
ライブのためにもっと稼ぎたくリゾートバイトを
その頃になると私も自分でバンドを組むようになり、忙しい毎日を送っていたのです。
バンドではドラムを担当していました。女性でドラムを叩くのは当時としてはとても珍しかったので、
私目当てでライブ会場に遊びに来る人たちもたくさんいました。
私は再び、ステージでみんなの注目を浴びることの喜びを実感するようになってきたのです。
高校生になってからはファミリーレストランのバイト以外に、夏休みの期間を使ってもう少し費用を捻出したくリゾートバイトをすることにしました。
当時バンドを組んでいたメンバーと一緒に沖縄にいって食事の配膳や清掃などをするリゾートバイトをしました。バイトが早く終われば一緒にプールに入って泳いだり、新たな友達も出来たりして楽しく過ごしたことを今でも覚えています。しかも住み込みだったのでお金も結構もらえてよかったです。
今でも当時やったリゾートバイトがあるのかなと思いリゾートバイトの求人を探して見てみました。
が、さすがに同じバイト先は見つけられませんでした。ただ似たような沖縄でのリゾートバイトは見つけられたので、もし楽しみながらお金を貯めたいという人がいればやってみることをおすすめします。
高校生だった私は、学校、バンド、バイト、その3つがその頃の私を支えていたと言っても過言ではありません。
忙しい毎日でしたが、とても充実していました。ただ、本当にこのままで良いのだろうかという気持ちは
その頃から少しあったようです。自分の人生って何なんだろうという気持ちになっていたのは確かです。
楽しい毎日を過ごしているだけではいけないというあせりも感じていました。
しかし、毎日が楽しかったので、それに流されているだけだったような気がします。
それで良いのだ、人生なんてそんなもんなんだと自分に言い聞かせながら日々を送っていたのです。